2019/09/05

Netlifyってなに?

Dev

*この記事はローカルファイル(マークダウン)で書かれています。

この記事では、レンタルサーバーと、レンタルサーバーの1つである Netlify (ネトリファイ)について初心者の方が理解できるように説明していきます。

レンタルサーバーってなに?

個人のブログや会社のサイトを運用する際に、そのサイトやデータを保管しておくためのサーバーが必要になります。大きな会社などは自社で自社専用のサーバーを利用しているところもありますが、かなりの導入費用と維持費がかかります。 そこで、インターネットサービスプロバイダなどが顧客にサーバーを貸し付けて、個人などが手軽にサーバーを利用できるようになりました。この「サーバーを借りること」をレンタルサーバーと言います。レンタルサーバーを利用することで、そこにメールサービスやウェブサービスを預けることができます。

Netlify もそのホスティングサービス(レンタルサーバー)を提供している企業の1つです。

なぜ Netlify を使うのか?

レンタルサーバーを提供している会社はたくさんあります。日本だと、エックスサーバーやさくらサーバーなどをよく耳にします。いまでは、月額 100 円で使えるレンタルサーバーもあるみたいです。 その数あるレンタルサーバーの中で、私が Netlify を選んだ理由が次の 4 つです。

  1. 無料で使える
  2. SSL 化も無料
  3. カスタムドメインも使える
  4. Contentful などと相性がいい

1. 無料で使える

まずなんと言っても無料で使えるところが最大の強みです。「でも何かの制限があるんでしょ?」と言う質問に先に答えておきます。有料プランとの大きな違いは月ごとに制限されているデータの転送量にあります。(他にも細かい違いはたくさんありますが、個人利用でしたら気にすることはありません。各プランの詳細はこちら)

StarterProBusiness
料金0/1ヶ月45ドル/1ヶ月500ドル/1ヶ月
データ送信量100GB/1ヶ月400GB/1ヶ月600GB/1ヶ月

無料プランだと 100GB(ギガバイト)/月、有料プラン(約 5,000 円/月)だと 400GB/月の制限があります。転送量とは Web サイトにアクセスされた時に、サーバーからアクセス元のユーザーのパソコンに送られる文字や画像、動画などのデータの合計量のことです。 この転送量はサイトの規模によって変わってくるため、一概に ◯◯GB あれば大丈夫とは言えません。

ここでインターネットショッピングの Amazon.jp のサイトを参考にして簡単に説明していきましょう。Amazon のホームページのファイルサイズは約 100KB(キロバイト)でした。このページに 10,000 のアクセスがあった場合、

100KB × 10,000 アクセス = 1,000,000KB(1GB)

になります。単純に考えると、1 日に 1GB の転送量がかかるということです。100GB/月の無料プランを使っても 70GB あまる計算になります。私のこのブログのホームページのファイルサイズは 1KB(Amazon は 100KB)だったので、なおさらあまります。

つまり、個人のブログやポートフォリオ、お店の Web サイトなど、大量にアクセスされる心配がなければ、無料プランで十分すぎるので心配する必要はありません。ちなみにクレジットカードなどの決済手段の登録も一切なし!これは有り難いですね!

2. SSL 化も無料

SSL とは”Secure Sockets Layer”の略称で、インターネット上の通信を暗号化する技術です。インターネット上のデータ通信は、第三者によって傍受・改ざんされる危険性があります。ホームページへ SSL を導入すると、訪問者のブラウザとサーバー間のデータ通信が暗号化されるため、セキュリティが強化され、訪問者が安心してアクセスできるホームページになります。 SSL 化されていなページは Google のブラウザなどで、「このページは安全ではない恐れがあります。」といった表記が出てくるため、ユーザーがクリックする確率が大きく下がってしまいます。この SSL 化も Netlify が無料でやってくれます。

3. カスタムドメインも使える

Netlify を使ってサイトをアップロードすると、◯◯◯◯.netlify.com というドメインになります。もしあなたが自分でドメインを所有していれば、そのドメインを利用することも可能です。その際はあなたがドメインを購入した DNS(ドメインネームサーバー)のサイトで、各種設定する必要がありますが、それほど難しくはありません。

4. Contentful などと相性がいい

※Contentful についてはこちらで説明しています。

Contentful は記事のデータなどのコンテンツを管理する Web サービスですが、この Netlify と Contentful と連動させる設定をすると、Contentful の記事を更新・保存すれば、Netlify がその通知を受け取り、そのページのデータを本番の Web サイトに反映させてくれます。 また開発者がよく使う GitHub というサービスとの連携も優れていて、楽にカスタマイズなどができます。

これら上記 4 つの利点に加え、とてもストレスなく使えるところがすごく気に入っています。

おまけですが、僕がサイトを作る時に利用している GatsbyJS というものがあるのですが、最近その Twitter のアカウントで「あなたのお気に入りのホスティングサービスはなんですか?」というツイートを見かけたのですが、このツイートに対する返信を見てみるとほとんどの人たちが Netlify と答えていました 😉


Reference